購入した後で「アリエク転売」に気づいた場合の対処法

アリエク転売

前の記事では「購入前」にアリエク転売を見分ける方法をお伝えしましたが、
購入した後で気づいてしまったそこの貴方。受取連絡(支払い)を済ませる前なら、まだ取り返しがつくかもしれませんよ…!?

それでは早速はじめましょう。購入後の流れを3段階で分けると、

1)商品を購入して「商品の到着待ち」の状態
2)商品を受け取り、まだ「受取連絡(支払い)」を済ませていない状態
3)商品を受け取り「受取連絡(支払い)」を済ませてしまった状態

となりますが、詐欺犯にお金を支払ってしまったら「ゲームオーバー」と言われている事は、皆さんもよくご存じかと思います。
なので「2」の段階までなら、出品者に「キャンセル・返品交渉」をする余地がありますし、上手く行けばお金を取り戻せるかもしれない、という訳です。

ただし「期待は禁物」ですし、出品者への交渉は自分で行わなければなりません。C2C(個人間取引)サイトの場合、運営事務所は基本「ユーザー間のトラブルに関しては無干渉」ですので、交渉が上手く行かなくても手助けしてくれないという事はお忘れずに。(本当に無責任ですよね…)

とにかくここからは「スピード感」が大切です!もたもたすればするほど、返品チャンスが遠のきますので、その怒りを原動力にしてさくさく進めましょう!!!

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たとえ販売ページに「キャンセル・返品不可」と書いてあっても、

ここはダメもとで図々しく行きましょう!

順を追って解説したいと思います。

0)商品を購入した直後の場合

直ちに販売ページに戻って「購入キャンセル」を試みましょう!
出品者への説明は「間違えて購入してしまった」でOKです。

出品者が「商品の仕入れ手配」を済ませる前であれば、キャンセルに応じてくれるかもしれませんが、手配を済ませた後であれば「お断り」される事になると思います。

応じてもらえなかった場合は残念ですが、次のフェイズへ移行しましょう。

1)商品を購入して「商品の到着待ち」状態の場合

商品の到着前の場合も2段階に分けられます。

1)「商品の発送連絡」がまだ来ていない場合
2)「商品の発送連絡」が来た後で、荷物の到着待ち状態の場合

1)「商品の発送連絡」がまだ来ていない場合

発送連絡をもらえるかどうかは出品者にもよりますし、あなたが商品を注文してから何日経過しているかにもよりますが、まだ発送連絡が届いていないなら「キャンセル交渉」を試みる価値はあります。

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「購入後のキャンセル不可」と書いてあっても、ダメもとで図々しく行きましょう!

キャンセル理由は、ただ「不要になったので購入をキャンセルしたい」で充分だと思いますが、もっと上手な口実が思いつく方は是非そちらで。
ここは嫌でも「できるだけ低姿勢」で出品者にお願いするのがポイントです。
商品は「海外から配送中」の段階かもしれませんが、出品者もまだ仕入れがキャンセル可能な状態であれば応じてもらえるかもしれません。

出品者が全然相手にしてくれなかったりキャンセル理由をしつこく問い詰めて来るようなら、残念ですが一旦引いて次のフェイズ「返品・クレーム交渉」に移行です。

2)「商品の発送連絡」が来た後で、荷物の到着待ち状態の場合

この段階になってしまったらキャンセル交渉は諦めて、とりあえず「商品を受け取ってください」。
荷物の「受け取り拒否」は無駄な行為となりますので、なさらないようくれぐれもご注意を!
そうしたら次のフェイズ「返品・クレーム交渉」へ移行しましょう。
すでに荷物の「問い合わせ番号」が分かっている場合、事前に「配送履歴」を調べておくことが可能です。詳しい解説は次の項目で。

2)商品を受け取り、まだ「受取連絡(支払い)」を済ませていない場合

ここからが本格的な出品者との対決になります。ちょっと手間がかかりますが、ただの泣き寝入りで終わらないよう頑張りましょう!もちろん「受取連絡(支払い)」は絶対にしないでくださいね。

●荷物の中身を確認!

商品を受け取ったら、嫌でも必ず梱包を開けて「中身を確認」してください。販売者に対してクレームをつけるためには、まず、届いたものが「アリエク転売品」だとしっかり確認する必要があります。
海外(中国)製を示すもの(タグやシール、検品書など)があれば、まず間違いないと思います。

●梱包は捨てずに!

これも大切な事ですが、決着がつくまで「荷物の梱包は捨てずに」できるだけ「届いた時の状態」を保持しておいて下さい。
また荷物の配送伝票から、アリエク転売の証拠が見つかるかもしれません。詳しい解説は下の記事で。

●交渉前に必ずすべき事!

また交渉を始める前に必ず「販売ページのスクリーンショット」を撮っておきましょう!
自分が購入した商品の販売ページ、出品者のプロフィールページ、特に「ウソの説明」が載っているページがあれば必ず撮影しておいてください。後々いい交渉材料になるかもしれません。
交渉を始めた途端、ページ上の証拠を隠滅する出品者もいますので、無駄に思えても「ちゃちゃっと」済ませておいて下さいね。

●自信のない人は…?

親しい人に相談してみましょう!見守ってくれる人がいるだけで心強くなれると思います。
もしあなたが女性の場合ですが、身近に男性(彼氏とか旦那とか父親とか)がいるならば、その人に「クレーム交渉」を手伝ってもらう、という手があります。ネット上のやり取りは性別が関係ないようにも思えますが、クレーム沙汰は「男性」が出る事で、意外とあっさり片付いたりするものです(悔しいけど本当なんですよ…!)。
もちろんその場合、相手はきちんと選んでくださいね!(余計にがっかりさせられたり、余計に揉める場合もありますので…)

●交渉開始!

そうしたらいよいよ、出品者への「返品・クレーム交渉」開始です!
どう切り出せば良いか分からない方は、下記をご参照に。
クレーム文言は、あくまで「客観的事実」や「掴んだ証拠」を「問いただす」感じにするのが無難かと思います。特に初回はあまりしつこくしないのがポイントです。(怒りは抑えてくださいね!)
例えば、

・オーダーメイドと書いてあったのに既製品としか思えないものが届きました。これは一体どういう事ですか?

・配送伝票に書かれていた送り主住所を調べたら、実在しない場所(公園など)でした。何故、住所をごまかすような事をされているのでしょうか?

・荷物の配送履歴を調べたら、受付が○○空港となっていました。これは輸入品なのではありませんか?

その上で、「私はこんな(怪しい)ものを購入した覚えはないので、返品を希望します。」と出品者にメッセージを書いて送りましょう。まずはこれで相手の反応を見て下さい。
大切な事は「取引ページ上に交渉を開始した記録を残す」事です。

ここで出品者からの返答を待つ必要はありません。交渉を開始したら次の事を必ず行ってください

●サイトで支払いを止めてもらう

次に早速、商品を購入したサイトの「運営事務所」に連絡をして「支払いをストップ」してもらいましょう。理由を聞かれたら「説明と違う商品が届いたので出品者に返品交渉中です」と言って下さい。できれば問い合わせフォームなどからではなく、電話番号が分かればそちらで早急に連絡をして下さいね。

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これが最も「重要」な作業になりますのでお忘れなく!!!

どういう事かと言うと、あなたが購入時に支払った「商品代金」は、サイトが「一時的に預かっている状態※」になっており、あなたが「受取連絡」を済ませない限り「出品者に支払われない」仕組みになっている事は、ご存じの方も多いと思います。※ただしクレカ払いなどネット決済のみ。

ところがこの「受取連絡」などの取引完了連絡を購入者がしなくても「一定期間が過ぎると、出品者に商品代金が自動的に振り込まれる」システムになっているサイトが大半なんです。その期間はサイトによりますが、大体10日~2週間前後となっています。(詳しくはそのサイトの「利用規約」でご確認下さい)

あなたのお金が完全に、詐欺犯の手に渡ったら「ゲームオーバー」…!
そこでこの一定期間後に「自動振り込み」がされないようにストップをかける、という訳です。
サイトにより期間や方法が違うと思いますので、運営事務所からの指示に従ってくださいね。
少なくともこれで「交渉期間を引き延ばす」事が可能になる筈です。

多分、出品者は「はじめから返品不可とお断りしている」と言って応じてくれないか、こちらの連絡を無視して「一定期間が過ぎるのを待つ」行動に出ると思います。
なので支払いを止める事さえできれば、交渉が思うように進まなくても、とりあえずは一安心。受け取り様によってはこちらの勝ち!という訳です。

●相手の出方次第では…?

出品者が、返品には応じられないが「交換」なら応じられる、と言ってくる可能性がありますが、もちろんそれでは意味がありませんので、「返品以外は応じられない」で通してください。
また出品者が交渉に応じてくれるような流れになっても、取引ページ以外での連絡方法(メールやアプリなど)を指定してきたり、返金用に銀行の口座番号などを聞かれるような事があったら「絶対に応じないで」ください。
この場合はとりあえず、サイト運営事務所に「交渉中に出品者からこんな事を指示された」と相談してみましょう。
音信不通になった場合は、こちらから出品者に最低1日1回は「返答催促のメッセージ」を入れるようにしてください。サイトによってはこの行動を怠ると「強制的に取引完了(購入代金が出品者に支払われる)」にされてしまう場合もありますのでご注意を。

●トラブルに発展したら…

購入者としてはすでに「トラブルの渦中」な訳ですが…出品者が「脅し文句」などを言ってきた場合、警察に相談する絶好の機会です!ここまでの経緯や証拠資料をまとめて、躊躇せず近くの「警察署」に行きましょう。とりあえずは「生活相談課」が担当部署になると思います。
いきなり警察は…と思われるかもしれませんが、詐欺の状況証拠が揃っていれば、警察が捜査してくれる可能性があるからです。
その他の相談機関などは、他の記事でも書いている通り「個人間取引」は基本管轄外のため、こちらが期待するような事はしてもらえずに終わると思います。(ぶっちゃけ警察もなんですが、恐喝沙汰などになれば話は別です!)余裕があれば法律事務所に相談するという手もありますが…金額的に見合わない事は言うまでもありません。
詐欺犯はそこら辺の事情をよく分かっているので、基本的には下手な(自分の足がつくような)事はしてこないと思います。なので必要以上に恐れず躊躇せず、取れるだけの手段は取っておきましょう!

3)商品を受け取り「受取連絡(支払い)」を済ませてしまった場合

一般的には「取り返しがつかない」状態ではありますが、状況証拠が揃っているなら、2の方法でクレーム交渉を試みる手はあると思います。
ただし取引完了後、サイトにより一定期間を過ぎると「取引画面」自体が使用できなくなりますので、まずはご確認を。
あるいは「取引完了後」でしかできない方法で、少々危険が伴いますが…試みれる事がひとつだけあります。それは、

購入者コメントで事実をぶちまける!!!

という方法です。
ただしサイトで指定している「禁止ワード(詐欺などの犯罪用語や相手を中傷する単語)」を入力すると「投稿ができない」と思いますので、上手に避けながら「公表されたら痛手になる事」を書き込んで差し上げましょう。
少なくとも詐欺出品者にダメージを与える事が可能ですし、何よりそれを目にした購入希望者が思いとどまってくれるかもしれません。ただしこの場合は「慎重に」お願いしますね…!

4)交渉は無理!な場合

ただでさえ詐欺に遭って「悔しい思い」をしたり「傷心」しているのに、事件へのかかわりが長引くとさらに「精神的に疲弊」する事になりますので、自分には無理…!と思った方は、諦める形にはなってしまいますが、無理に出品者と交渉をする必要はありません。
ただ、自分が遭った詐欺自体の解決にはならなくても、今後の「ネット詐欺販売の抑止」に繋がるかもしれませんので(報告件数が増えればいづれ政治も対処せざるを得ない事になるでしょう!)消費者庁のホットライン(電話)やサイバー警察に「とりあえず相談してみる」という方法もあります。
たとえば平日勤務で電話する時間がない!という方はこちら、
●警視庁・サイバー犯罪に関する情報提供フォーム
上は東京都のになりますが、各都道府県の警察の公式ホームページに「サイバー犯罪の相談フォーム」が必ずあります。ただし、こちらに投稿するとここを通じて「近所の警察署」から事情聴取の連絡が入る事がありますので、あらかじめご承知おきの上でご利用を。

krow
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さらにこのブログでも「反撃手段」を準備中ですので、もうしばらくお待ちくださいね!


とりあえず私からアドバイスできる事は以上ですが、
もっと確実な解決方法などが分かり次第、記事に追記していきたいと思います!

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