「アリエク転売」の見分け方!

アリエク転売

早速ですがまずは、これが一番皆さんが知りたい事であろう!の「アリエク転売」の見分け方についてです。
正直なところ、アリエク転売は手口が年々「巧妙化」しており、これさえ押さえれば絶対大丈夫!とは言い切れないのですが(スミマセン)とりあえず私が遭った詐欺販売の手口から、チェックできる項目を列挙してみました。
ハンドメイド系サイトでこれから商品を買おうとしているそこの貴方!
その商品と出品者、本当に大丈夫ですか…?
購入ボタンを押す前に是非チェックしてみて下さいね!
(長文記事になりますので、あらかじめご了承下さい)

1)出品者の連絡先(個人情報)を確認しよう!

これはどんなネットショッピングでも、購入前に必ず確認する癖をつけましょう!
とはいえ、ハンドメイド系サイトでは、正直「載っていない」のがほとんどだと思います…それがちゃんとした出品者であれ詐欺出品者であれ、個人情報を明かさずに販売できてしまうのが「C2C(個人間取引)サイト」の怖い所なんです。これだけはよく覚えておいて下さいね!
なので載っていないから「絶対怪しい」とは言い切れませんので、これ以下の項目も合わせてご判断頂ければ、と思います。
また「載っている」からといって安心もできません!
記載されている出品者情報(住所・氏名・電話番号)をささっとネットで検索してみましょう!
全然関係ないサイトや人物などがヒットしたら「ネットで拾った他人の連絡先情報を無断転載している」=詐欺出品者と判断して問題ありません。(←実はAmazonでよく見かけます)

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その意外な人物が「販売の副業をしている」という事はまずありませんので、騙されないでね!

また住所は「マップ検索」で、実在しない番地だったり、明らかに人が住めない場所(公園・公共施設など)で「出品者の虚偽(ウソ)」が判明する事もありますので、ご参考まで。

2)「海外」表記に要注意!

現時点ではこれが一番「重要」な判断材料になるかもしれません。
「海外」からの出品者・在住者と表記してあったり「海外から発送」と書いてあるのに、具体的な「国名」がどこにも書いてない=「アリエク転売」と判断して問題ありません。この場合の海外とはほぼ100%「中国」です。
アリエク転売ならバレぬよう絶対隠したい部分でしょうし、もし出品者が「正当な販売者」だったとしても、お安い中国製品だという事をひた隠して「相場より高額で販売してやろう」という意図が見え見えです。いづれにせよまっとうな販売行為ではありません。
また海外出品者の場合、後々厄介なのが「中国製品だったから返品したい!」と出品者に「クレームが付けられない」場合がある事です。

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国名も明かさないで出品できるって…随分と海外出品者びいきだよね?

こんなルールがあるせいで「アリエク転売」が摘発しにくくなっているとも言えます。こういった利用規約を設けているサイトは是非改定して頂きたい所です。

3)商品発送までかかる日数をチェック!

「理由は何であれ」商品発送までどのくらいかかるとそこに記載してありますか?
基本1~2週間とか10日ぐらいとか書いてありませんか?…実はこれ「中国からの輸入品配送」にかかる日数とほぼ一致します。
使われている配送手段や配送状況が悪いと、半月とか1か月以上かかる場合もざらにあります。

krow
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中国EC通販の利用経験が多い私が言っているので、間違いありませんよ!

詐欺出品者はこれを「注文を受けてから制作する」とか「注文が殺到している」とか「材料が不足している」とか、ハンドメイド商品ならではの「もっともらしい理由」で「商品発送まで時間がかかる」といった「虚偽説明にすり替えている」場合が多いので、くれぐれもご注意下さい。
ちなみに、こういうすり替え説明をしている輩は、輸入代理店を使って「商品転送」しているケースがほとんどです。

4)出品者の取り扱い「商品数」をチェック!

あなたが今買おうとしている商品の在庫数ではなく、その出品者自体が取り扱っている「全商品数」をチェックしましょう。
商品の種類などにもよりますが、この「商品数」が何百、何千…と多すぎるかも?と思われた場合「アリエク転売」と疑って問題ありません。
またこの商品数が「短期間に急増」している出品者も充分怪しんで良いでしょう。
ポイントは「自主制作(個人制作・ハンドメイド・自主ブランド品)ではちょっと考えられない商品数」ではないか?あるいは逆に「販売業者や量産品と考えた方が妥当な商品数」ではないか?といった所です。
たとえば、アクセサリーの単品売りで、長年やっていれば自主制作でも「数百種類」あっておかしくないかもしれませんが、アパレル製品なら量産体制でも敷かないと、素人判断で考えてもちょっと無理そうですよね。
これで少なくとも、あなたが今買おうとしている商品が「工場製品」や「量産品」の可能性があるかどうか、判断できると思います。

5)「自主制作」と思わせる単語や文章表現を多用していないかチェック!

これは基本中の基本とは言えますが「ハンドメイド(手作り)」「オーダーメイド(受注制作)」「セミオーダー」「ハンドクラフト」「自主ブランド」「自主制作」…などなど、おおよそ「そうは見えない」商品にこういった単語が使われていませんか?
またプロフィール欄などで「一所懸命手作り」「一つ一つ丁寧に制作」「一人一人のご要望にお応えすべく」といった「マニュアル的なビジネス常套句」を多用しているのも、詐欺出品者には「ありがち」です。
何故なら、ハンドメイド系サイトで「これは私が一所懸命作った作品です!」とわざわざ説明する必要はありませんよね?(大前提ですからね!)。なのにそこを主張するというのは、根っからウソをついているのか、あるいはそこを「わざわざ誇張」しなければならない「別の理由がある」と考えて間違いありません。(別の理由とはもちろん、購入者にとっておおよそ良い理由ではないでしょう)
海外出品者の場合「日本語表現が下手なだけ」というケースも考えられますが、そうやって「間違っている体」をわざと装い、いざとなったら「悪気はなかった」「書き間違えた」と罪を逃れる輩も多いので、くれぐれもご注意下さい。残念な事にそういう点で「サイト運営は海外出品者に寛大」だからです。

krow
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日本語が下手だからって、何でも許される訳ないでしょうが!!!(怒)

商品画像をよく見て、説明文に齟齬や矛盾がないか、出品者が自主制作だと「主張し過ぎて」いないか、よくよく照らし合わせて判断しましょう。
一つの商品だけでは判断できない場合がありますので、自分が今購入しようと思っている以外の(同じ出品者の)別商品も複数チェックしてみてください。
詐欺出品者は、購入者からクレームがつくたび、新しい販売ページの表記内容を「改ざん」しているので、古い商品ページに「虚偽の痕跡」が残っている場合があります。

6)いかなる理由でも「返品不可」としていないかチェック!

返品に応じてもらえそうな商品なのに、頭から「返品不可」と書かれていませんか?
これも「匿名取引」が可能なサイトでは仕方ないし、たとえばそれが「セミオーダー」などの特注品だったら仕方ない…と普通に考えてしまいますが、詐欺出品者はそうやって「もっともらしい理由」づけで「返品交渉に応じないための布石を先に打っている」場合がほとんどです。

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皮肉な事に、ハンドメイド商品そのものが、そういう意味で「詐欺販売に都合が良い」条件が整っているという訳なんですね…。

「アリエク転売」がとりわけ「返品不可」を大前提にしている本当の理由は、輸入せどり品は「出品者自身も返品できないからです(越境ショッピングは基本返品できない場合がほとんどです)。
そもそも個人情報を隠ぺいした「詐欺販売」ですから、普通に考えて返品に応じられる訳がありませんよね?
たとえオーダーメイドでも、親切な出品者は返品交換に真摯に応じてくれるものです。できるだけそういう人から商品を購入したいものですね。

7)購入前に「在庫確認」が必要とされていないかチェック!

たとえそれが「オーダーメイド」商品であっても、購入前に「在庫確認」を要求している出品者は「アリエク転売」と怪しんで問題ありません。
一見購入者に対して「丁寧な」接客販売のように見えますが、本当は出品者自身が「仕入れ先に在庫確認」をするためのステップ(下準備)です。さらに事前に購入希望者とやり取りをする事で、相手に安心感を与え「確実に購入につなげよう」という腹黒い魂胆です。
そもそも自分が販売している商品の在庫数や、制作材料の有無、制作・販売の可否を、出品者自身が把握していない事自体「不自然」ですよね?もしそういう状況があり得るとすれば、出品者が自分で把握できないほど「膨大な数の商品を取り扱っている」か「外部に制作依頼している」と考えるのが妥当で、いづれにせよ「ハンドメイド」とは程遠い代物である事が伺い知れるというものです。

8)他所で同じ商品が販売されていないかチェック!

これをトップの方に上げなかったのは、最近のアリエク転売が「巧妙化している」最大の部分で、商品の出所などが「検索バレ」されないよう、詐欺販売者が一番注意を払っているからです。簡単に言うと、用心深い詐欺出品者の商品は「通常のネット検索」ではまず見つからないと思います。

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私はコレで一番苦労させられました…

アリエク転売商品の「詳しい検索方法」は後ほどご紹介したいと思いますが、国内に出回っているものならヒットする可能性があるので、一応簡単な検索方法をご紹介しておきますね。
★まずは商品画像をご用意(販売ページから「商品の特徴がつかみやすいもの」を何種類か拝借して下さい。色違いがあればそれも)→それをGoogleなどの「画像検索」にかければOKです。

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同一商品の検索は「画像検索」が一番手っ取り早くて有効です!

まずヒットするのは「似たような商品」がほとんどだと思いますが、上手く行けばその中に「同一商品」が見つかるかもしれません。トップの方で引っ掛かればめっけもんです。
同じ商品を複数の業者が取り扱っている事が分かれば、その商品は少なくとも「市販品」という事になります。

もし見つかったら…の場合ですが、購入を止めるもよし、別の販売者から購入するもよし。ただし別の「詐欺販売」に引っ掛からないようご注意を(アパレル製品は特に多いです!)。その中にきちんとした「業者販売」や「返品可能なサイトでの販売」があれば、多少お値段が高くついてもそちらでのご購入を「強く」おすすめします。

9)購入者コメントやフォロアー数はあてにしないで!

最後に、たとえ出品者のフォロアー数が多かったり購入者コメントが良い評価だらけだったとしても、全く参考にならないと「釘を刺しておきます」。
何故なら「アリエク転売」が問題視されない理由のひとつに「自分が騙されている事に気づいていない購入者が多い」からです。
私は実際「全く気付いてない」人はいないと考えています。届いた商品を見て「何かおかしい」と思っても「まあこんなものか」と納得してしまったり、「返品不可」の出品者説明に泣く泣く諦めてしまったり、いらぬトラブルに発展せぬよう「無難なコメントを残して取引を完了させる」購入者が実際、日本人には多いのだろうと思います。
出品者の正体が全く分からないため「下手に出て何かあったら怖い」と思ってしまうのも仕方ない事です。

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被害に遭っても「何も無かった事」にできるのは、日本人が得意とする対処法ですよね…(涙)

また出品者が「組織犯」ならば、購入者コメントも「偽装」する事がいくらでも可能です。(←これもAmazonに多い)
ただごくまれに「気づいた購入者」の辛辣なコメント(有力情報)が入る事があるのですが、残念な事にほとんど「数日後には消されて」しまいます。(極端な表現をするとサイト監査が入るのか、あるいは無事解決した結果ならば良いのですが…)
なので購入者コメントから「詐欺販売」を割り出す事は非常に難しい訳ですが、一つだけ「コメント無記入(たとえ星評価はいくつでもコメント欄に何も入力がない)」が多い出品者は「怪しい」と考えて良いかもしれません。私はこの半数は「定型文すら入れたくない取引内容だった」と解釈しています。


…いかがでしょうか?
いくつも当てはまったら「それ絶対、買ったら駄目ですよ」!!!!
あなたが苦労して見つけた「素敵そうな商品」だったかもしれませんが、とりあえず一旦諦めて下さいね。

出品者や販売品が少しでも怪しい、何かおかしいと思ったら「絶対に購入しない!」
詐欺商品を避けるにはこの一言に尽きます。こういう時こそ、あなたの「勘」を信じて下さいね!
新たな手口が分かり次第、記事にも追加していきますので、今後も参考にして頂ければと思います。

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