「アリエク転売」とは?

「アリエク転売」とは、個人間取引(C2C)サイト上で、自主ブランドやハンドメイド商品を装い
海外(主に中国)製品を高額で転売する「詐欺販売」
の事です。「自主ブランド詐欺」とか「輸入せどり詐欺」とか「海外製品のぼったくり転売」、さらに略してただ「アリエク」とも言われます。
このアリエクとは、海外製品をお安く購入する事ができる有名な「中国ECサイト(AliExpress)」の略称で(実は私もよく利用していますw)この詐欺とは直接関係ありませんが、被害者の元に届いた商品が「ここで購入したものとしか思えない!」事から、最近多くのユーザーからこの様に称されています。

krow
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このブログでは、これらの詐欺販売を「アリエク転売」と呼称させて頂きます。

「アリエク転売」の厄介な点は、一応「商品がちゃんと送られてくる」ため、犯罪性が低い・被害額が小さいと軽く受け流されてしまったり、購入者自身が「詐欺商品を買わされた事に気付いていない」ケースが大変多い事です。1つ1つは小さい事件でも、詐欺販売者の総売上は数百万~数千万円と相当な額にのぼります。
一方詐欺販売者は、昨今の越境・ネットビジネスに精通しており、手口は年々巧妙化しています。匿名で取引できる個人間取引サイトを悪用し「ビジネス的に」ギリギリ違法販売にならない・いざとなれば「いかようにも言い逃れできる」様々な手法を用い、購入者からクレームが付いた点はこまめに「改ざん」するため、被害者がどこかに訴え出た時点でサイト上に「証拠が残っていない」場合が多い事。また最近では「海外の詐欺販売者」が増えているため、摘発する事は非常に困難です。

これらハンドメイド系サイトでは、以前から「なりすまし作家」や「無断転載作品」における「支払金搾取の詐欺販売」が主な問題となっており、そちらばかりが長年注目され続けたお陰で「アリエク転売」が密かに根付き勢力を広げてしまった、という背景があります。

私自身がこの詐欺販売に遭った事で、C2Cサイトが現在こういった「悪質販売の温床」になっている事や、サイト運営者や運営方法そのものに要因がある事を、否応なしに知る事となりました。
というのも、この「個人間取引(C2C)」には現在、被害者を保護したり・悪質販売を取り締まる「法整備が一切ない」からです。
悪質販売を取り締まるべき立場のサイト運営は、それをいい事に見て見ぬフリをしているような始末。警察も消費者センターも法律相談所も「法が及ばない」事なので全て管轄外。アリエク転売に遭っても「誰にも手助けしてもらえない」「ほぼ解決できない」というのが実情なのです。

そこでこのブログでは「アリエク転売」の実態をより多くの人に認知してもらい、また情報交換する事で、被害者を一人でも多く減らしたい!!!という思いと、
皆さんが「安心・安全・快適に」ネットショッピングが楽しめる社会になるよう、C2Cサイトからこのような悪質販売を一掃!すべく、啓発活動を展開したいと考えております。

世の中にはこれ以外にも「過小評価」「法の適用外」を受け見過ごされている犯罪が山ほどあります。
アリエク転売に関しては、明らかに「購入者騙し」をしている悪質販売者がお咎めを受けないどころか、サイト売上の貢献者として大々的に認められているような現状に「これはマジでやばいぞ…」と感じました。(購入者あっての売上の筈なんですがね!)
大げさに聞こえるかもしれませんが、このままでは日本のネット通販市場が、越境の詐欺販売に占領されてしまうかもしれません。(すでに一部のC2Cサイトはそうなりかけていますしね…)
これはただの消費者問題ではなく、今の「経済最優先」な世相を反映した社会問題のひとつと思えてならないのです。

若輩者なもので、ちょっと過激な発言をしてしまったり(暴露ブログなのでご了承を…)、勉強不足で誤解を招く表現をしてしまう事があるかもしれませんが(^ ^;)>長い目で見て頂ければ幸いです。
それでは、反撃開始です!
皆さんからの情報提供も「いつでも」お待ち致しております。

2023年7月 krow